脳神経外科

脳卒中
脳卒中は、脳内の血管が閉塞または破裂することにより、脳の一部に十分な血液が供給されなくなり、神経細胞が損傷を受ける状態です。脳卒中の疑いがある場合、まずは緊急のCT検査やMRI検査、血液検査を実施し、虚血性か出血性かの判別を行います。診断後は、虚血性脳卒中の場合は血栓溶解療法や血管内治療、出血性脳卒中の場合は外科的治療や血圧管理を中心に、迅速かつ的確な治療方針を決定します。

脳腫瘍
脳腫瘍は、脳内に発生する良性または悪性の腫瘍で、頭痛、吐き気、視力障害、運動障害などの症状を引き起こすことがあります。疑いがある場合は、MRIやCT検査、場合によっては脳波検査や生体検査を行い、腫瘍の種類や位置、大きさを詳細に評価します。治療は、手術による腫瘍摘出を基本とし、必要に応じて放射線治療や化学療法を併用し、再発防止と症状の緩和を図ります。

頭部外傷
頭部外傷は、交通事故や転倒などによる頭部への衝撃で発生し、脳挫傷やくも膜下出血、硬膜下血腫などの深刻な状態を引き起こす可能性があります。外傷の疑いがある場合は、まずはCT検査やMRI検査を実施し、損傷の程度や出血の有無を確認します。診断結果に基づき、外科的治療（血腫の除去や減圧手術）や保存的治療、さらに神経リハビリテーションを組み合わせ、患者さんの早期回復を目指した包括的な治療を行います。